スポンサーリンク

新種牡馬ブリックスアンドモルタルが来た理由~Bricks and Mortar~

種牡馬
DSC_0640
スポンサーリンク

ブリックスアンドモルタル

今年2020年から日本で種牡馬として生活しているブリックスアンドモルタル。

英語を見るとブリックスアンドモーターって読めますし、BCターフでもそう発音してる気がします。

父は「アイアンホース」の異名を持つジャイアンツコーズウェイ。

父ジャイアンツコーズウェイと同じくG1を5連勝したブリックスアンドモルタルは非常に気になる存在で、30年の時を経てあのサンデーサイレンスと同じように米年度代表馬に輝いてすぐ日本にスタッドイン。

ブリックスアンドモルタルは5歳時に以下のG1を5連勝しています。

  • ブリーダーズカップターフ-G1
  • ペガサス ワールド カップ ターフ招待S-G1
  • アーリントン ミリオン-G1
  • マンハッタンS-G1
  • オールド フォレスター ターフ クラシックS-G1

デビューした2017年4連勝し、3着が2回続いたあと跛行が悪化し手術を受けているようです。

2018年12月に復帰し、日本馬アエロリットも参戦したペガサスワールドカップターフで初G1制覇を皮切りにG1を5連勝して引退。

これほどの馬が日本で種牡馬として迎えられたのは凄い事ですよね。

BCターフはよく動画で見たのですが、ブリックスアンドモルタルはスタート後しばらく馬と接触してるくらい狭い所を怯むことなく進んでいます。

それに終始前後左右に馬がいる状態で、最後まで怯まないその心はストロングポイントに感じます。

BCターフでは英ダービー制覇のアンソニーヴァンダイクを破っての勝利ですから、ケガを乗り越え結果を出したブリックスアンドモルタルは心も能力も高いです。

なぜ社台に売ったのか

やはりアメリカでは芝馬の評価が低く、いざブリックスアンドモルタルを種牡馬入りさせようとした時にアメリカより日本や他国の方がブリックスアンドモルタルを評価してくれるということだと思います。

アメリカはダートが主流でJRAは芝が主流となれば、当然ですよね。

ブリックスアンドモルタルのオーナーも何かよっぽどの思い入れがない限り、お金を出す所に売ったんだと思います。

新種牡馬ブリックスアンドモルタルが日本に来た理由

新種牡馬ブリックスアンドモルタルを社台が買った理由は様々ありそうです。

あくまで個人的な見解ではあります。

ブリックスアンドモルタルの血統はStorm Birdの3×3という独特なもの。

この強烈クロスのパターンはエネイブルも実行したように、ブリックスアンドモルタルも何か意図があっての配合だったと思います。

Storm Birdと聞いて私はすぐウインバリアシオンを思い出すのですが、というのもウインバリアシオンの母父がStorm Birdです。

ハーツクライ産駒は緩さがネックとなりますが、Storm BirdのようにNorthern Dancer持ちの血統がその緩さをパワーが支えてくれて活躍馬を出しています。

リスグラシューはStorm Birdではないけれど、Northern Dancerの血がパワーを生んだように日本では必要な血です。

エピファネイアもキンカメとの組み合わせで緩さをカバーしているように、今後ブリックスアンドモルタルはパワーという面で日本を支える存在になる可能性は高いと思います。

この先ディープ牝馬やハーツ牝馬の配合を考える際にハービンジャーやキンカメ系だけでは将来の血統の幅が縮んでしまいます。

特に上位リーディング種牡馬の繁殖が牡牝共に増えると今後どうしようもなくなりますから、ブリックスアンドモルタルの日本スタッドインは大きな意味があると思います。

ディープ×ストームキャットが黄金配合だったように、ストームキャットを持たないディープ牝馬にブリックスアンドモルタルをつけて黄金配合を再現させようという意図もあるでしょう。

ドレフォンもストームキャット系ですが、ミスプロがあるかないか、Haloがあるかないかとか同じストームキャット系でもブリックスアンドモルタルとドレフォンを選ぶことは大きく違うかと思うのです。

ストームキャット系の選択肢を広げたのはディープが溢れている日本には最適です。

もちろんハーツ牝馬にもStorm Birdの強いクロスを持つブリックスアンドモルタルは合いそうですし、そういった意味ではブリックスアンドモルタルの方が広い活躍を期待できます。

世間的にはディープ牝馬用に思うでしょうが私は密かにハーツ牝馬にブリックスアンドモルタルの配合に期待していて、Seattle Slewとハーツクライは相性が良いいだけに楽しみにしてるんです。

やり方次第ではダート馬でもいいでしょうし、日本でブリックスアンドモルタルは活躍するんじゃないでしょうか。

ただ、ジャイアンツコーズウェイ産駒が日本でそこまで走っていないことは気になるところですしストームキャット系は日本でも今多くなっているので、クロスが発生した時に日本で走るかどうかは分からないです。

それに直駒より母父に入ってブリックスアンドモルタルの真価が発揮される可能性もありますよね。

もちろんディープ肌の配合で化ける可能性はあるし、こういうチャレンジはきっと将来に繋がると思うので個人的に注目しています。

ブリックスアンドモルタル産駒が出走するのはまだ先ですが、一口馬主での募集でハーツ牝馬との組み合わせなら迷わず出資してしまいそうです。

ロマン

ブリックスアンドモルタルの血統表にリットルブレッシングという名前がありますが、これは以前社台が買った繁殖牝馬のようです。

それが何十年もの時を経て子孫が日本に種牡馬入り…ロマンですよね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました