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マツリダシルヴィの19(生産:青森県野々宮牧場)

競馬あれこれ
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大切なご友人である「ふりゅ氏」は自ら青森県に繁殖牝馬を持ち、名付け親であるウインバリアシオンを種付けし無事出産を果たし、今後八戸市場へのエントリーを目指している一口馬主の”一歩先”を行く者であります。

※「バリ東風~一口馬主のスタンダードⅢ」ふりゅ氏が手掛けるブログへのリンクとなっています

是非訪問して可愛いじょう君を見てほしいです!

ウインバリアシオンを引き取ってくださった、青森で奮闘する牧場関係者を知ってほしいです!

そして応援して頂けると幸いで御座います。

私はデビュー前からウインバリアシオンに注目していたのですが出資していない、むしろ一口馬主をしていない時代なんですがウインバリアシオンを好き過ぎて京都阪神中京と東京から何度も遠征したものです。

そんな中ブログを通じてふりゅ氏や色んな方と知り合い、競馬場や青森のウインバリアシオン展示会で会っている仲です。

さて…こんな私にマツリダシルヴィの19「じょう君」のお話をと依頼を頂き、まだまだ血統勉強中の私がパソコンの前に座った次第であります…いつもと勝手が違うのですが、自分も勉強をしたいと今思っている訳ですから大変嬉しい依頼でした。

では早速進めていきたいと思います。

ウインバリアシオンはハーツクライ産駒でNorthern Dancer5×3×5を持ち、緩くなりがちなハーツクライ産駒に必要なNorthern Dancerがしっかりあります。

母父Storm Birdで、ハーツクライとの相性は当然Northern Dancerがありますから良く、さらに母母カウントオンアチェンジは米ダート馬でハーツクライの緩さを前向きさとパワーで仕上がりの早さを支えてくれています。

ちなみにこのハーツクライ×米ダート馬というヒントを信じて私が出資したのがキャンディケインなんです。

話は戻して…だからウインバリアシオンはデビューから2連勝し、2歳冬はそのハーツクライ産駒らしく他馬の成長に後れを取りながらも春のクラシックで一気に差を詰める事が出来たのです。

だから言ってしまうとウインバリアシオンの活躍を考えれば出来た血統なのです。

ではウインバリアシオン産駒において母でした方がいいのは、やはり京都で勝てなかった事実を考え補うことかなと思います。

ハーツクライはトニービン的な後駆がメインな馬で坂を上る方が得意と言って良く、下る京都はリスグラシューが勝ったので説得力に欠けるがリスグラシューは血統を超えた名馬になった訳である意味参考外と言って良く、下りながらスピードに乗るタイプではないのです。

上がりが掛かり、外差しが効く様になるとハーツクライ産駒が京都で走る点も挙げておきます。

つまり母ではスピードを重視すべきかなと思うのです。

先日「新種牡馬ビッグアーサー」の記事にて書いた「エルコンドルパサーによるSpecial=Lisadell(Forli)の前向きさを前面に出して」と同じにはなるんですが、Nureyev-Special-ForliとLisadell-ForliさらにはFairy Bridgeも持つエルコンドルパサーがNasrullahによる前向きスピードというか瞬発的な脚をもたらす可能性のある血統なのがマツリダシルヴィの19です。

多分ふりゅ氏はそこに目を付けたと思いますし、確か以前そのような記事を上げていたはずです…(違ったらすみません笑)

ウインバリアシオン自身の速い脚はPromised Land5×6から来ているものと考えられますが、産駒にそれが伝わるかは疑問でハーツクライの持つトニービンのHyperion的な長く脚を使う、前で粘りこむといったスピードとは違う素質を伝える可能性が高いです。

だからこそウインバリアシオン産駒はダートでの成績がいいとも言えるかと。

上記SpecialなどのNasrullah的な面もありつつ、SpecialはHyperionな面もあるだけに結局Hyperion寄りになる可能性がありNasrullah的な前向きスピードが薄れる事も考えられますよね…

ところがまだエルコンドルパサーにはあるんですよね。

それがSeattle Slewです。

ハーツクライとの相性は良いSeattle Slewですが、それはSeattle Slewが持つNasrullah4×4という血統を持つからでしょうしSeattle Slewは伸びやかで持続的な走りを伝えます。

さらにですね、マツリダシルヴィにはPrincely Giftも持っていて、Princely Giftは父NasrullahでHyperionを持ちませんからNasrullahをシンプルに増幅させている側面もあります。

Princely Giftは春天好走馬によく含まれる血で、京都の下り坂を得意としたPrincely Giftを持つステイゴールド産駒にウインバリアシオンはやられたのです…

そんな憎いPrincely Giftを持つウインバリアシオン産駒マツリダシルヴィの19はつまり、ハーツクライの持つNasrullahとHyperionを増幅させつつNasrullahをSeattle SlewとPrincely Giftで増し増しにしてウインバリアシオンに足りなかった側面を補う「狙った配合」と言えるでしょう。

ウインバリアシオンに前向きさの強い血統を持つマツリダシルヴィを配する事で、ウインバリアシオンに足りない血統を補強している良い血統と言えるのです。

ひいき目抜きと言われましたが、正直現状で考える上で最高かなと思います。

多分これはウインバリアシオンに対する愛が故の選択であったと私は思いますし、マツリダシルヴィとの出会い…青森との出会い…運命の血統です。

今のところウインバリアシオン産駒はダートで活躍してますが、私はウインバリアシオン産駒が産まれる前からダートで活躍すると言った(誰も覚えてないでしょうが笑)のは青森の馬産地だからでもあるのですが…

持続的な脚が特徴であり、Storm Birdは仕上がりを早める側面だけで、カウントオンアチェンジの米ダート色がウインバリアシオン産駒に濃く出るのかなと思ったのが理由です。

ただ、ウインバリアシオン産駒はウインバリアシオンの様な脚長胴長の特徴もあるだけにマツリダシルヴィの持つNasrullah推しの側面が芝での活躍を予感させるのです。

少し長くなりましたが、実はマツリダシルヴィの19に関して書いた上記の内容は以前から考えていたものではあったのですが…いかんせん私はまだ血統に対する理解が乏しい面も多々あり間違った点もあるかと思い表に出さなかったのです。

ただ、ウインバリアシオンの名付け親であり繁殖牝馬を購入してウインバリアシオンを種付けするなんてとんでもないクレイジーLOVE(褒めてます笑)ですからふりゅ氏の愛は本物です。

私は競馬に「思い」を重視する人間で、ウインバリアシオンが掴めなかったG1タイトルをマツリダシルヴィの19に託した「思い」がきっと叶えてくれると信じています。

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※この写真は青森で行われたウインバリアシオン展示会でつけたバリの蹄鉄跡

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